コウスケ爺の四方山話し ちょいとホンネで語ってみるか...

ジャンルにとらわれない よもやま話しです。 お付き合いいただけましたらO_o

「遊覧船事故会見 〜私達の廻りに潜んでいるリスク〜」

機を逸した記者会見


たまたま「機を」扱った投稿を挙げたその夕方にやっと?開かれた会見。

北海道遊覧船事故。

未だに船体は、乗員されていた方も見つかっていない状況下にある中で。


私も見ました。

余りにも随所にツッコミどころがありすぎて、その言葉尻を捉えて の衝動に駆られそうなぐらいある意味衝撃的な、不明瞭な会見でしたよね。


得てしてこういう展開では、その一つ一つの言動に対して、のコメントを入れたくなる。が、そこに目がいくと全体が見えにくくなる。


勿論 一つ一つの積み重ねによって全体が構成される訳だから、全体像として見たとしてもその評価が変わるものでもないが。


ハッキリしたことは 杜撰な運営管理状態であったこと、危機管理能力の薄い方が運営していたこと。この2点。


この記者会見の前に乗船されていた家族の方々に対しての会見、説明会がされていたということだが 機を逸してるのと その時間の経過後にこの説明では納得出来るナニモノも無いな と暗澹たる気持ちになった。


組織の中にいなかったプロ 起こるべくして起こった 確かに天候が変わった、というのはあるんだろうが 人災と言っていいレベル。


舐めた運行管理基準。

詳細は書いてないですが、の弁。これがあり得ない。


私も以前に書いてますが 若い頃、遊園地のスタッフの経験を持っています。


ゲストへの安全を担保するための絶対基準と言えるものがこれ。

遊園地の遊具もゲストの命を乗せています。朝の点検に始まり 天候を確認し その安全運行にどれだけの気をつかうのか。は、ある意味同様だと感じます。


例えば ジェットコースター 雨が降ればブレーキ性能が落ちます。ゲストの乗員数によっても変わります。

暑さによってレールの状態も変わります。

異音一つに神経を配ります。

時に止めてでも確認をするのが「普通」


その「最低限」のルールを記載しているのが運行管理基準。 ここまでは安全の範囲内、絶対にやらなきゃ、守らなきゃいけないこと が記載されているモノです。


それを遵守した上で のプラスαの要素がプロ=経験値、修練度 他。

プロがプロたる所以は 危機察知能力、違和感を感じるアンテナの敏感さ。

オーナーが持っていなくても問題は、ない。

勿論持っているに越したことはないが 持っていないならその組織に入ればいい。で、その方に任せればいい。

その判断に口を挟まなければいい。その判断力、人を見る目が必要とされる。そこがプロでなきゃならない。命を預かっているんだから。


いなかったね、プロのプロたる人が。この組織体には。

それも全てひっくるめての杜撰な運行、運営になるんだろうが。


知りたいコト、は語られないんだろう そう思う。 その答えを持つ方なら こうはならなかった。


怖いな、という印象。 命を軽んじる業者が命に関わる仕事に携わっている、という現実。あるんだろうな、他にも というその印象が。


こういった事故の教訓は、をしばしば語られるが ゲスト側から見たらその中身は見えないし、想像することはほぼ不可能。

何を基準にしたら、危機回避が出来るのか が、明確にはイメージ出来ない。


多分このセンセーショナルな事故で変わるシステム、業者への管理、監督システムになるのは予測出来るが 果たして何処まで危機管理が出来るのか は、中々に難しいところなんだと感じます。

併せて私達が 何をどう学ぶのか? も難しいところ。

一つ言えるなら、私達の廻りに潜むリスクはある、ということ。


いろんな想いを、問題を投げかけたな。の今回の事故。 


それより何より 早く見つかって欲しいな、の想い。

寒い中で未だ見つけられずにいる、という乗客の方々の家族の想い 早く暖かい布団に、という声 それはまさに心からの言葉。


このオーナーが語る言葉からは 余りにもかけ離れた言葉。 そこにある想い。

ここに感じる距離感こそがその家族の方々との距離感を如実に現している。 納得を得られるモノ、を出せるはずは 無いわな 

それが哀しい し、やるせない ・・・


また