『試される資質~安倍首相辞意表明を受けて~』
安倍首相、長きに渡りお疲れ様でした。
先ずはお身体を大事にされることを最優先に、体調回復に努めていただきたい、と思います。
昨夕 突然の辞意表明。
その衝撃は日本だけではなく 世界に走った。
憲政史上最長の在職日数という時間は外交という分野においても「日本の顔」として世界のリーダーたちに認知されていたから当然ともいえる。
会見の中で覚えた違和感。
それは質疑応答にあった。
メディア(記者)の質問にあたって 相手に対しての「思いやり、気遣い」を感じ取れる枕詞が少なかったこと。
確かにメディアの持つ役割は時の為政者の監視、という役割を担っている。
が その部分と人としての心遣いは別であるべきだろう。
と感じている中で 質問の内容にも。
「今回は 用意された原稿ではなくて ・・・」等
それは今 訊く「べき」質問なのか? が私にはあった。
あくまでも私の個人的な感想ではあるが。
この一連の動きの中で違和感は他でも見受けられる。
立民の石垣参議院議員のメッセージが今 世間を騒がしている。
「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力の無い人」
難病を抱えている人は要職についてはいけない、のだろうか。
共感を得られる言葉とは到底思えない。
あくまでも攻める、いや責める姿勢を見せるということかも知れないが先ず「人として」配慮に欠けた発信としか思えないし 政党に属しているならその理念に基づく発信でなければならないのは基本であろう。
そしてこの表明を受けて浮かび上がってくる後継者選び。
ポスト安倍は誰に? にメディアの、国民の関心は移っていく。
が 過去から今現在を振り返る中で今だからこそ言えることがある。
一つが与党として次世代のリーダーを作れなかったこと。
他方野党は何もできなかったこと。
これが今の日本の政治の現在地。
間違えてますか?
なら問いますが 次の総理候補、今取り沙汰されていますが
「誰にあなたは任せますか、自信を持って」
私には答えられない、残念だが。
このコロナ禍を、もう戻らないだろう、かつての「日常」からの新しい日本のグランドデザインを私たち国民に「希望、期待を添えて」示せるネクストワンは現時点では少なくとも見いだせない。私には。
といっても否定的なことだけでもない。
このコロナ禍によって新しい価値観、社会が組み直されていく過程の中で野党には新しい切り口が生まれた。
「命と暮らしを守る」
最近の主流にあった新自由主義とは違ったコロナ禍で生まれた新しい理念。
どことなくボヤけていた与党と野党に新しい対立軸が生まれた。
長期政権が終焉を迎えようとする、そして新しい生活様式が必要な今だからこそ
『変われるチャンス』は ある。いや 『変わらなければ』かもしれない。
試される自民党、そして野党。
そして同様に試される『私たち』
知らないフリは できない、はず(笑)
また 良い週末を ^^
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