「揺れる大国~アメリカ~」
「消毒液を注射すればいい。」
いや あかんやろ。
毎日行われる大統領会見の中で放たれた一言。
ニュースキャスター、ニュースステーションは躍起になって打ち消している。
どうやらアメリカ大統領が揺れているようだ。焦っている、というべきか。
世界で最多の感染者数、そして死亡者数。
その主な要因は、というと初動の遅れと言われている。
「暖かくなるとコロナウィルスは消える。」から始まったトランプ大統領の感染対策。
そこからあれよ、あれよ、という間に感染は拡大の一途を辿ることになる。
東京都と比較されることの多いニューヨークに至ってはまさにパンデミック❨感染爆発❩、完全に医療は崩壊した。
一つの人工呼吸器を二人、三人に分岐使用しても足らない状況に陥った。
毎日何百人という単位で亡くなられていて 遺体は冷凍コンテナに保存されている。
この状況の中でトランプ大統領の発言を追ってみるとそこには責任転嫁が読み取れる。
相手は二つ。中国とWHO。
中国に対しては・・・
当初の隠蔽工作、操作された情報公開。
研究所からのウィルス漏洩、感染説。
等が 主だった声明。
他にも最多の死者数は実際の数字を隠蔽している中国である、というのもあるがそこに意味はない。亡くなられた、という事実がそこにあるだけだから。
WHOに対しては・・・
中国に配慮してのパンデミック宣言の遅れ。
中国を養護する声明の数々。
現在WHOに対する拠出金を停止するに至っている。
確かに当初からWHOの動きには疑問符が付く。が 今世界が一つになりコロナウィルス感染拡大を止めようという中でWHOは中心的な役割を担う、ということを考えると収束してからの検証というのが現実的な選択ではないか、と思える。
そこに見え隠れするのはこの11月にある大統領選挙だろう。
現在の支持率は50%ちょっとというのが最近の数字だがこれは低い、と言える。
アメリカという国は国難、有事というべきか?に際しては国民が一つになるお国柄を持つ。
こういった際には80%、90%という支持率が出ても不思議ではない。
歴史がそれを証明している。
が 現状は50%をいったりきたり。
トランプ大統領は熱狂的な岩盤支持率を持っている、と言われている。
そこから上にいかない、支持が伸びない現状。
批判されるコロナ対策。未だ先が見えない現状。
ここに焦りがあるのだろう。
近々ではこの焦りから経済を再開させようとする発言が目立ってきている。
その無理矢理感は危ういものを感じさせる。
再開に対しての科学的なロジックはそこには見当たらない。
優先順位は「大統領選挙」の展望。支持率。
経済復活というのを急ぐ理由がここにある。
ウィルス自体は天災に近いものだが 対策、対応を政治的なロジックで進めるとするならば これは「人災」に変わるものであり そこで失われる命は・・・
何処に向かおうとしているのか 世界の大国アメリカは?
そしてどういう結末が用意されているんだろうか? という懸念がそこにはあるような気がしてならない 今 ここ。
また。
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