コウスケ爺の四方山話し ちょいとホンネで語ってみるか...

ジャンルにとらわれない よもやま話しです。 お付き合いいただけましたらO_o

「松坂伝説最終章〜エンディング〜」(TT)

最速118kmのストレート


魂の、と表される たった? いや、渾身の5球で平成の怪物はマウンドを去った。


これが今の僕の全てです、という言葉を残して。


ここで書くまでもなく その足跡、歩みは 常に光り輝いていた。

松坂大輔 球史に残るピッチャー 記憶にも、記録にもそのピッチングは刻み込まれる。


甲子園球場が産んだスターは数多いが その中でもトップクラスと言って差し支えない、と思う。

延長17回を投げぬいたピッチング 当時155kmという球速に度肝を抜かれた世間。

一躍スターダムに祭り上げられプロ野球入り。


その素質、能力は一年目から直ぐに開花。

登板数25 16勝5敗という圧倒的な数字がそれを物語っている。

5月にはあの名台詞 当時オリックスに在籍していたイチロー選手を3打席連続三振に切って取った後の

「自信から確信に変わった」 には痺れたネ ^^


その2ヶ月後に今度はイチロー選手が 松坂投手から通算100号本塁打を放っている。

イチロー選手は語らないだろうが 多分かなりの確率で狙っていた、と思っている(笑)


流行語大賞を取った「リベンジ」も有名だが イチロー選手の密やかなリベンジ、がそこに見てとれた。

さすが、そこはイチロー だね、と思う。


そこから日本 西武ライオンズで8年間 108勝60敗を引っさげ MLB入り。

MLBで8年間 56勝43敗 を上げ 日本球界に復帰。


2018年中日ドラゴンズで11勝6敗 この年だけ勝利数を稼げた。復活か? の夢が見れた。


常に目指した一軍マウンド 野球がやりたい、続けたい、という想いのままに。


一流選手 いやその上スーパースター という位置にカテゴライズされる選手にとって常に議論される その辞め時。

その圧倒的なパフォーマンスに いつまでも見ていたい欲には駆られるが それは出来ない。そんな事はファンもわかっている。

プレイヤーもわかっている。


そのパフォーマンスを維持する為にやってる事なんてのは 常人が思ってる以上当たり前。 だから維持できる。

とは言え 人が出来る限界は否が応でもやってくる。


となると難しいのは いつ辞めるか。 これ ^^

ボロボロになるまで OR  キレイな内に、の二択 基本的には。


多いのは ボロボロになるまで、かな。

故障して 図る再起 死ぬほどツラいリハビリを乗り越えて というストーリー。


他方 もう知らない方も増えてるかも、だが 世界の王貞治(現ソフトバンク球団会長) 当時もジャイアンツファンだった私だから その引退は衝撃だった。

確かに打率は前年の.285からは下がって .236。

しかし本塁打は30本 打点は84 なんで?になるよね。


引退理由は、 王貞治としてのバッティングができなくなったから。 だった。

そこには、王貞治としての美学があったんだろうな、多分。


どちらが良い、とか悪いとかは 無い。

全ては その方が何を思って、どうしたいか、だと思う。


ただ 故障を持っていて パフォーマンスが出せない選手が長くやれる職種ではない。やらせてもらえる職種でもない。


そういう意味でも 松坂大輔 という投手の凄さが垣間見えるよね、改めて。

待ってみよう、と思わせる「何か」がまだ存在していた訳だから。


引退時期を選べる選手、引退試合をやれるプレイヤーなんてのは数えるほど。


やりきった想いなのか まだやりたかった、という想いなのか その最後の5球に込められた想いはわからない。


しかし 本人の中にももう無理やん、を確認する為に それをファンと共有する為に 投げた5球 悲しき118kmのストレート そんな気がしている。


お疲れ様 松坂大輔投手。

松坂世代と言われるに相応しい 最後の投球だったと思います。


忘れないな 多分あのストレートは ・・・


また ^^