「試される民主主義の根幹〜アメリカ大統領選〜」^_^;
どこに向かうのだろうか アメリカは。いやアメリカにおける民主主義は、か。
混迷を極める要因は二つ。
大統領選挙空前の期日前投票の数 なんと1億人超え。
もう一つが両候補の予測が拮抗している、という点。
何故これほどの期日前投票数になったかというと未だに猛威を奮うコロナ対応にあるわけであり 軽く扱う(扱いたい?)トランプ大統領、そして対局にいるバイデン候補だからその支持者の投票行動には差が出た、ということ。
トランプ大統領支持者は投票所へ、そしてバイデン候補支持者は期日前投票、郵便投票を選ぶ可能性が高い、という構図。
こう見ると 前半の開票速報はトランプ大統領がリードして後半バイデン候補が追い上げる、というのが何となくイメージされるし そう考えるのが普通。
が ここで形勢を逆転させない為に 前半のリードを保ったまま「勝利宣言」を発出してそこで強制終了させてしまう、という荒業にトランプ大統領が出る展開を目論んでいる。
それは最高裁判所において開票を停止させる、というもの。
まさに民主主義の根幹である選挙を蔑ろにするものである。
日本の選挙戦でよく引用される「一票の重み」だが そんなレベルじゃあない。
何万票、いや何十万票が葬りさられる可能性が秘められている。
もっと言うなら アメリカ国民の民意が捻じ曲げられる可能性がある、ということ。
なら 選挙が無意味になる、ということ。
もうこれは民主主義ではない。ありえ無い。
今回の大統領選。
共和党トランプ現大統領vs民主党バイデン候補。
異彩を放つトランプ氏に対してバイデン氏は地味に写る。
本質は対立候補どちらを選択しますか、というよりも
「トランプ氏を選ぶのか、選ばないのか」という選挙である。
この4年間で進んだ「分断」 それは黒人の射殺等に見られた人種差別、そして格差。アメリカが持つ闇の部分。それはより表面化した、トランプ大統領の4年間によって。
そして今 選挙戦においての熱狂的なトランプ支持者、対反トランプ。
泥沼化していく大統領選挙。
二分化されていく国民。
迷走する国アメリカ、これが今の偽らざる表現、現実である。
トランプ大統領は言う。
「アメリカファースト(アメリカ第1主義)」
「強い国 アメリカの再興」
アメリカ国民の最も好む言葉、である。
それこそが「アメリカらしさ」である。と私も思うし そうあって欲しいなと思う。
が 今の展開で「それ」が実現できるのか、とは到底思えない。
内部崩壊の危険性の方が確率的には高い。
ビジネスマンであるトランプ大統領。なら通常落とし所は心得ているハズ、だがこの大統領選においては国民が いや世界が注視している中で民主主義の根幹を揺るがすような結果になるならば、アメリカという国の地位、存在価値が変わる、そんな危機的なところにいる。
そんな気がしてならない、今。
米中対立の構図の中で 中国の高笑いが聞こえる。
民主主義どれほどのものか、と。
こんなものか、と。
違うから、と言いたいし そういう結果にもっていって欲しいな、と願う私。
それこそがアメリカらしさ、だと思うから。
そう思いません?
また ^^
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